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ポルシェ
アウトバーンの覇者

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■911シリーズの大ヒット
ポルシェ (Porsche A.G.) は、ドイツの有名な高級スポーツカー
メーカーです。
フォルクスワーゲン・ビートルを設計した天才技術者、フェル
ディナント・ポルシェ(Ferdinand Porsche)と、その息子であるフェリー・
ポルシェ(Ferry Porsche)によって1947年に設立されました。
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シュトゥットガルト市にあるポルシェセンター
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911シリーズの生産ライン
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フェリー・ポルシェ
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ポルシェ社は、創設時より高級スポーツカーとレーシングカーを
専門に開発・製造し続けており、特に1963年に発売されたスポーツ
カー「ポルシェ 911」は改良を重ねながら製造・販売され、現在
でも高い人気を誇っています。
そのため、水冷エンジンとなった新世代のポルシェにおいても、
「リアエンジン」と「911」の名前は「記号」として残されています。
1996年に低価格のオープンカーである「ポルシェ・ボクスター」
を発表し、翌年には全くの新設計ともいえる996型「ポルシェ911」
を投入し911シリーズも新世代に入ります。
さらに2003年にはポルシェ初の4ドアSUV車である「ポルシェ・
カイエン」も投入し、そのバリエーションを広げています。
シュトゥットガルト市にある、ツッフェンハウゼン工場は1940年
代から生産が続くポルシェの主力工場です。
ポルシェ・ボクスターをフィンランドの工場に生産委託する以前
は、すべてのポルシェをこの工場で生産していました。
工場は大小4つの建物から成り、ポルシェセンター(販売拠点)
やポルシェ博物館、修理・特注工場が併設されています。
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★ポルシェのマークについて
フェルナンド・ポルシェ博士が、1930年12月1日に現在のポルシェ社の前身
となる設計事務所を設立した場所はシュトゥットガルト市クローネ街14番地でした。
ポルシェのマークは、このシュトゥットガルト市章の跳ね馬とバーデン・ビュル
テンベルク州章の鹿の角をモチーフに作られています。
ドイツ語で「シュトゥット」は「牝馬」を、「ガルト」は「庭」、そして赤い色は「知」
を、金色は麦の色から「豊かさ」を表します。
実は、フェラーリのエンブレムもシュトゥットガルト市章に関係があります。
シュトゥットガルト市は、バーデン・ビュルテンベルク州の州都で、ドイツ最大
の葡萄栽培地域でもあり、ワインやバレーで有名です。

シュトゥットガルト市章
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バーデン・ビュルテンベルク州章 |
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●ポルシェ 356 No.1 Type ロードスター
ポルシェの原点 356 No.1 Type ロードスター
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ポルシェ社の創始者である、フェルディナント・ポルシェ博士の最もつくりた
かったクルマは「速い小型車」であり、博士の愛息フェリー・ポルシェが設計
した最も初期のポルシェであるプロトタイプ第一号車356タイプTは、1948年
に完成しました。
このプロトタイプは、平面的なガラスを二枚利用しただけの簡単なフロント・
ガラスをもつ天井のないオープンカーです。

シンプルながら存在感のあるスタイル |
エンジンは、車体中央よりのミッドシップレイアウトであり、ボディはアルミ製
でした。この軽快な2シーター(2座)のスポーツカーから、名車ポルシェ356
シリーズの系譜が始まりました。
この後356は、この試作車を元に4シーター化されエンジン、ミッションなど
の主要部品はVWタイプT(ビートルのこと)から流用していました。
このことから356は、VWタイプTを高度にチューンした車といえます。

軽量・高性能な356シリーズ
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このポルシェ社最初の市販車である356シリーズは、356、356−A、356
−B、356−Cと細かい手直しをしながら1948〜1965年という17年間の
長い年月にわたり約8万台弱が生産されました。
1955年から1959年までが356Aと呼び丸型の2連テールが1957年から
ティアードロップ型に変更されています。また、1962年からボディーがT−5
と呼ばれるものからT−6へとデザイン変更されています。
1963年までが356B、1965年の911にバトンタッチする最終が356Cと
なります。この356Cになってからはディスクブレーキが装備され、ホイール
のデザインが変更されました。
ボディー形状はクーペ、カブリオレ、スピードスター、コンバーチブルなどが
あり、特殊なものではアバルトの造った車体もありました。
ポルシェ356の登場は、当時のライトウェイトスポーツカーの考え方を大きく
変え、スポーツカー「ポルシェ」の名前を有名にしたのもこのポルシェ356で
あり、その伝統的な設計思想はポルシェ911シリーズへと引き継がれて行き
ました。
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●ポルシェ 550A スパイダー
ライトスポーツの手本ともいえる550A
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ポルシェ社の初期の製作となる550スパイダーは、ライトウエイトスポーツ
カーの傑作です。
また、特に”550Aスパイダー”はアメリカを代表する映画俳優のJ・ディーン
の愛車として有名です。
ポルシェは、50年代におけるアメリカ・レース界の垂涎(すいぜん)の的だった
のです。
創設時よりレース活動に熱心だったポルシェは、50年代に356シリーズで
サーキットやロードレース、ラリー等に積極的に出場します。
小型・軽量なボディとタフなエンジン、リアエンジンの優れたトラクション性能
を生かして、多くのレースで好成績を得た356でしたが、本来ハードなスポーツ
カーというよりは、実用的な小型GTという性格だったので、チューニングを極め
たときにおのずと限界がありました。。
特にアンダーステアの強いハンドリング特性は狭く曲がりくねったコースでは
不利だったのです。

無駄をそぎ落とした必然的なスタイル |
そこでポルシェは初めてレース専用スポーツカーの開発に乗りだし、1953年
にタイプ550が製作されました。356と基本的に共通の1500cc水平対向4
気筒エンジンは、空力的なクーペボディのミッドシップに配置され、卓越した
コーナリング性能を発揮しました。
同年のルマン24時間耐久レースに1台のみワークスとして参加し、総合15位に
入賞し、ミッレミリアでは見事クラス優勝を勝ち取ります。
このレーシングマシンは550シリーズの事実上のプロトタイプとなり、その後
に急ピッチで本格的な量産開発が行なわれました。
同年末には軽量な550スパイダーが市販レーサーとして100台が限定生産
され、ジェームズ・ディーンもその顧客の一人でした。
550スパイダーのコクピット背後に縦置きされたタイプ547型空冷水平対抗
4気筒エンジンは、ポルシェ初のDOHCエンジンで、排気量は1498cc、最大
馬力は110HPを発揮しました。たった725kgしかない軽いボディにより最高
速度200km/hをマークしました。

高度にチューンされたVWエンジンとフロントの大容量燃料タンク |
発表された翌54年には、過酷なアメリカのロードレースである、カレラ・パナ
メリカーナ・メヒコにワークスチームとして2台でエントリーし、小型スポーツカー・
クラスで1ー2フィニッシュを決めています。
このレース史上に残る勝利を記念して、これ以後ポルシェのコンペティション
(競技)用限定モデルには「カレラ」の名が付くようになりました。
このカレラ・パナメリカーナのレース自体は、53年/54年と悲惨な死亡事故
が続発したため、この年を最後に中止され、決して開催される事はありません
でした。
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☆ポルシェ911シリーズの歴史
ポルシェ911は、ポルシェ356の後継車として1963年のフランクフルト
ショーに開発コード901の名でデビューしました。

901と命名された後に911と改名された
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当初は「901」と名乗っていましたが、フランスのプジョーが3桁数字の中間
に0の入った商標をすべて登録しており、やむおえず「911」と改めました。
前代の356と同様にRRの駆動方式を採用し、現在においてもスポーツカー
を代表する名車といえます。
歴代のポルシェの形式名とその詳細について以下に記します。
901型 (1963年発表)
911型 (1964年生産開始〜1974年、通称ナロー911)
930型 (1974年〜1986年、通称ビッグバンパー)
964型 (1986年〜1993年)
993型 (1993年〜1998年)
996型 (1998年〜2005年、フルモデルチェンジ、エンジンの水冷化)
997型 (2005年〜)

996型 |

997型 |
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●901型
最初の生産型は開発コードの901をとって901型と呼びます。
●911型 (通称ナロー911、ナローポルシェ)
356の後継車としてデビューした911は、新しい空冷水平対向6気筒2リッター
エンジンを搭載していました。
1967年には180馬力を誇る911Sが追加されました。911は仕様の違い
により、T、E、Sの3グレードがありました。1969年にはホイールベースを57
mm延長して操縦性が大きく改善され、1970年には排気量を2.2リッターに
拡大し、パワーがアップしています。
1973年には、名車カレラRS2.7を発表。この1973年までのモデルは、車幅
が狭く特に操縦しやすいモデルであり、通称「ナロー」と呼ばれます。
なお、当初は、ポルシェ912というモデルもあり、これは、911が前代の356
に比べて高価になってしまったため、911の車体にフォルクスワーゲン・ビートル
の4気筒エンジンを搭載したものです。
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●930型 (通称ビッグバンパー)
珍しいタイプ930のスピードスター
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911の1974年モデルでは、米国の保安基準に合った5マイルバンパーが
装着され、「ビッグバンパー」と呼ばれました。
フル装備の911SCSが販売され、カブリオレとスピードスターも追加されま
した。

カブリオレよりもさらに軽快なイメージのスピードスター |
1984年には3.2リッターとなり、馬力が1973年のカレラRSを超えたことから、
高性能モデルにのみ与えられていたカレラの名称はターボ以外のモデル名と
して使用されることになりました。
1976年以降は亜鉛防錆処理がされて、ボディの耐久性が大幅に向上しま
した。
トランスミッションに関しては、1986年までは、915型と呼ばれるポルシェ社
内製のトランスミッション(ポルシェシンクロ)を、利用し、1987年からはボルグ
ワーナー式のゲトラグ製G50ミッションを採用しています。
そのようなわけで、ポルシェらしい操作フィーリングを味わえるのは、1986年
のモデルまでと言えるかもしれません。

930は、スーパーカー・ブームの時に多くのファンを魅了 |
そして、1976年には、260馬力の3リッターターボエンジン搭載の930ターボ
が登場します。高価でありながら大好評を得ます。この「930ターボ」は、1978年
から「911ターボ」に改名されました。
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%
AB%E3%82%B7%E3%82%A7"より作成
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●964型
新世代の水冷FRシリーズであるコンパクトスポーツの944と、高級GTで
ある928の販売台数が、予想を下回ったことにより、引き続き911シリーズは
ポルシェの主力となります。
1989年にデビューした964は、930に外観上は似ていますが、約80%の
バーツを新しいものにしています。
特にボディーが、一般的なモノコック構造となり、サスペンションのスプリング
がトーションバー式から全てコイルスプリングに変更されたことが大きな変更点
となります。
この変更により、操縦性が格段に向上し「最新のポルシェこそ、最善のポルシェ」
という言葉の価値が大いに高まりました。
ボディタイプに関してはクーペ、タルガ、カブリオレに加え、スピードスターが
用意され、もっともバラエティに富んだラインナップとなりました。
排気量は3.6リッターとなり、フルタイム4WD機構に加え、マニュアルシフト
モードを持つATである「ティプトロニック」が加わっています。
さらに2WDのカレラ2が追加され、レーシングバージョンのカレラRSも追加
されています。
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●993型
空冷エンジン最後のモデル993型
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993型は、最後の空冷エンジンモデルとなります。
エンジン音も静かになり、快適性は向上していますが「ポルシェを着る」と
いわれてきたタイトな感覚が残る最後のモデルと言われています。

993型となり大進歩を遂げた |
マルチリンク式リアサスペンションにより、リアフェンダーは大きなものとなり、
リヤまわりのデザインも新しくなります。
また、「太腿」と呼ばれたフロントフェンダーの高さは低くなっています。

この後エンジンが水冷化されルーフのラインが大きく変わる |
また、ターボモデルでは初の4WDがラインナップしています。
可変バルブタイミング機構であるバリオラムをエンジンに装備し、ボッシュの
H.I.D.ランプシステム、「リトロニック」がオプション設定されました。
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●CARRERA GT
最新のテクノロジーを惜しみなく投入したCARRERA GT
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カレラGTは、2000年秋のパリ・サロンにてコンセプトモデルが発表されて
世界中のポルシェ・ファンからその発売が期待されました。
そして3年後に販売となりましたが限定での生産台数は、わずか1500台、
価格はドイツで税別で39万ユーロの高額でした。
1ユーロが130円として日本円で5070万円となります。
当然ポルシェの市販モデルとしては過去最高の価格となりました。
カレラGTのミドシップに縦置きされたエンジンは、5.7リッターV型10気筒で、
2000年のル・マン24時間耐久レースで総合優勝を目指して開発されたもので、
高性能かつ高耐久性を両立させています。
出力は、612ps/8000rpmのパワーと60.2kgm/5750rpmのトルクを発生し、
リアに横置きされた6段MTを介して専用に開発されたの20インチのミシュラン
タイヤを、2速ギアでいとも簡単にスピンさせてしまいます。
停止から200km/hに至るまでの加速がたった9.9秒、最高速330km/h
というこのクルマの車重は、わずか1380kgしかありません。
デザインに関しては、993から911シリーズを監修しているハーム・ラガーイが
ひきいるポルシェの社内デザインセンターが担当し、ポルシェのアイデンティティ
をしっかりととらえたものとなっています。
また、メッシュを張った立体的なエンジンカバーや可動式のスポイラー、マフラー
によるリアデザインは、とても前衛的といえます。

自動車史に残る名車となったCARRERA GT |
構造的には、カーボンファイバー製モノコックとその後のパワーユニット搭載
用サブフレームをメインの構造とするシャシーや、そこに備えられたレーシング
カースタイルのプッシュロッド式サスペンションなどは、98年のル・マンで総合
優勝したポルシェGT1の経験を取り入れたものでした。
ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)は、ブレーキディスクに
ハイテク素材を使い、6ピストン式キャリパーを採用したことで、厳しいコース
コンディションのもとでも驚異的な制動能力と優れた耐フェード性を実現して
います。
ポルシェが先にブレーキで実用化させた、セラミックコンポジット素材を用いた
このクラッチ「PCCC」は、プレート直径わずかに169mm。パワートレインの重心
を、大幅に下げることを可能としました。そのうえ、従来プレートのおよそ1/10
という超軽量さです。さらには「使い方次第では、車両寿命にも匹敵する」という
耐久性をほこります。
そして、レーシングカーをベースに開発されたにもかかわらず、フロントには
ラゲッジコンパートメントが設けられています。標準装備として提供される特製
のトラベルバックをそっくり収納できる、実用的なスペースです。
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