ポルシェ

ポルシェ アウトバーンの覇者


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ポルシェ
アウトバーンの覇者



356 No.1 550A Type 930 Type 993 CARRERA GT

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■911シリーズの大ヒット

 ポルシェ (Porsche A.G.) は、ドイツの有名な高級スポーツカー
メーカーです。

 フォルクスワーゲン・ビートルを設計した天才技術者、フェル
ディナント・ポルシェ
(Ferdinand Porsche)と、その息子であるフェリー・
ポルシェ
(Ferry Porsche)によって1947年に設立されました。


シュトゥットガルト市にあるポルシェセンター




911シリーズの生産ライン



フェリー・ポルシェ


 ポルシェ社は、創設時より高級スポーツカーとレーシングカーを
専門に開発・製造し続けており、特に1963年に発売されたスポーツ
カー「ポルシェ 911」は改良を重ねながら製造・販売され、現在
でも高い人気を誇っています。
 そのため、水冷エンジンとなった新世代のポルシェにおいても、
「リアエンジン」と「911」の名前は「記号」として残されています。

 1996年に低価格のオープンカーである「ポルシェ・ボクスター」
を発表し、翌年には全くの新設計ともいえる996型「ポルシェ911」
を投入し911シリーズも新世代に入ります。

 さらに2003年にはポルシェ初の4ドアSUV車である「ポルシェ・
カイエン」も投入し、そのバリエーションを広げています。

 シュトゥットガルト市にある、ツッフェンハウゼン工場は1940年
代から生産が続くポルシェの主力工場です。
 ポルシェ・ボクスターをフィンランドの工場に生産委託する以前
は、すべてのポルシェをこの工場で生産していました。

 工場は大小4つの建物から成り、ポルシェセンター(販売拠点)
やポルシェ博物館、修理・特注工場が併設されています。



928

924


959


ボクスター


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★ポルシェのマークについて


 フェルナンド・ポルシェ博士が、1930年12月1日に現在のポルシェ社の前身
となる設計事務所を設立した場所はシュトゥットガルト市クローネ街14番地でした。
 ポルシェのマークは、このシュトゥットガルト市章の跳ね馬とバーデン・ビュル
テンベルク州章の鹿の角をモチーフに作られています。

 ドイツ語で「シュトゥット」は「牝馬」を、「ガルト」は「庭」、そして赤い色は「知」
を、金色は麦の色から「豊かさ」を表します。

 実は、フェラーリのエンブレムもシュトゥットガルト市章に関係があります。

 シュトゥットガルト市は、バーデン・ビュルテンベルク州の州都で、ドイツ最大
の葡萄栽培地域でもあり、ワインやバレーで有名です。
 


シュトゥットガルト市章



バーデン・ビュルテンベルク州章



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ポルシェ 356 No.1 Type ロードスター



ポルシェの原点 356 No.1 Type ロードスタ
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 ポルシェ社の創始者である、フェルディナント・ポルシェ博士の最もつくりた
かったクルマは「速い小型車」であり、博士の愛息フェリー・ポルシェが設計
した最も初期のポルシェであるプロトタイプ第一号車356タイプTは、1948年
に完成しました。

  

 このプロトタイプは、平面的なガラスを二枚利用しただけの簡単なフロント・
ガラスをもつ天井のないオープンカーです。


シンプルながら存在感のあるスタイル

 エンジンは、車体中央よりのミッドシップレイアウトであり、ボディはアルミ製
でした。この軽快な2シーター(2座)のスポーツカーから、名車ポルシェ356
シリーズの系譜が始まりました。

 この後356は、この試作車を元に4シーター化されエンジン、ミッションなど
の主要部品はVWタイプT(ビートルのこと)から流用していました。

 このことから356は、VWタイプTを高度にチューンした車といえます。


軽量・高性能な356シリーズ


 このポルシェ社最初の市販車である356シリーズは、356、356−A、356
−B、356−Cと細かい手直しをしながら1948〜1965年という17年間の
長い年月にわたり約8万台弱が生産されました。

 1955年から1959年までが356Aと呼び丸型の2連テールが1957年から
ティアードロップ型に変更されています。また、1962年からボディーがT−5
と呼ばれるものからT−6へとデザイン変更されています。

 1963年までが356B、1965年の911にバトンタッチする最終が356Cと
なります。この356Cになってからはディスクブレーキが装備され、ホイール
のデザインが変更されました。

 ボディー形状はクーペ、カブリオレ、スピードスター、コンバーチブルなどが
あり、特殊なものではアバルトの造った車体もありました。

 ポルシェ356の登場は、当時のライトウェイトスポーツカーの考え方を大きく
変え、スポーツカー「ポルシェ」の名前を有名にしたのもこのポルシェ356で
あり、その伝統的な設計思想はポルシェ911シリーズへと引き継がれて行き
ました。

                       

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ポルシェ 550A スパイダー



ライトスポーツの手本ともいえる550A
Maist 1/18

 ポルシェ社の初期の製作となる550スパイダーは、ライトウエイトスポーツ
カーの傑作です。

 また、特に”550Aスパイダー”はアメリカを代表する映画俳優のJ・ディーン
の愛車として有名です。


 ポルシェは、50年代におけるアメリカ・レース界の垂涎(すいぜん)の的だった
のです。

 創設時よりレース活動に熱心だったポルシェは、50年代に356シリーズで
サーキットやロードレース、ラリー等に積極的に出場します。

 小型・軽量なボディとタフなエンジン、リアエンジンの優れたトラクション性能
を生かして、多くのレースで好成績を得た356でしたが、本来ハードなスポーツ
カーというよりは、実用的な小型GTという性格だったので、チューニングを極め
たときにおのずと限界がありました。。
 特にアンダーステアの強いハンドリング特性は狭く曲がりくねったコースでは
不利だったのです。

 

無駄をそぎ落とした必然的なスタイル

 そこでポルシェは初めてレース専用スポーツカーの開発に乗りだし、1953年
にタイプ550が製作されました。356と基本的に共通の1500cc水平対向4
気筒エンジンは、空力的なクーペボディのミッドシップに配置され、卓越した
コーナリング性能を発揮しました。

 同年のルマン24時間耐久レースに1台のみワークスとして参加し、総合15位に
入賞し、ミッレミリアでは見事クラス優勝を勝ち取ります。
 このレーシングマシンは550シリーズの事実上のプロトタイプとなり、その後
に急ピッチで本格的な量産開発が行なわれました。

 同年末には軽量な550スパイダーが市販レーサーとして100台が限定生産
され、ジェームズ・ディーンもその顧客の一人でした。

 550スパイダーのコクピット背後に縦置きされたタイプ547型空冷水平対抗
4気筒エンジンは、ポルシェ初のDOHCエンジンで、排気量は1498cc、最大
馬力は110HPを発揮しました。たった725kgしかない軽いボディにより最高
速度200km/hをマークしました。


高度にチューンされたVWエンジンとフロントの大容量燃料タンク

 発表された翌54年には、過酷なアメリカのロードレースである、カレラ・パナ
メリカーナ・メヒコにワークスチームとして2台でエントリーし、小型スポーツカー・
クラスで1ー2フィニッシュを決めています。

 このレース史上に残る勝利を記念して、これ以後ポルシェのコンペティション
(競技)用限定モデルには「カレラ」の名が付くようになりました。
 このカレラ・パナメリカーナのレース自体は、53年/54年と悲惨な死亡事故
が続発したため、この年を最後に中止され、決して開催される事はありません
でした。

                      

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☆ポルシェ911シリーズの歴史

 ポルシェ911は、ポルシェ356の後継車として1963年のフランクフルト
ショーに開発コード901の名でデビューしました。



901と命名された後に911と改名された


 当初は「901」と名乗っていましたが、フランスのプジョーが3桁数字の中間
に0の入った商標をすべて登録しており、やむおえず「911」と改めました。

 前代の356と同様にRRの駆動方式を採用し、現在においてもスポーツカー
を代表する名車といえます。

 歴代のポルシェの形式名とその詳細について以下に記します。

 901型 (1963年発表)
 911型 (1964年生産開始〜1974年、通称ナロー911)
 930型 (1974年〜1986年、通称ビッグバンパー)
 964型 (1986年〜1993年)
 993型 (1993年〜1998年)
 996型 (1998年〜2005年、フルモデルチェンジ、エンジンの水冷化)
 997型 (2005年〜)


996型


997型

                       

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●901型

 
最初の生産型は開発コードの901をとって901型と呼びます。

●911型 (通称ナロー911、ナローポルシェ)



 356の後継車としてデビューした911は、新しい空冷水平対向6気筒2リッター
エンジンを搭載していました。

 1967年には180馬力を誇る911Sが追加されました。911は仕様の違い
により、T、E、Sの3グレードがありました。1969年にはホイールベースを57
mm延長して操縦性が大きく改善され、1970年には排気量を2.2リッターに
拡大し、パワーがアップしています。

 1973年には、名車カレラRS2.7を発表。この1973年までのモデルは、車幅
が狭く特に操縦しやすいモデルであり、通称「ナロー」と呼ばれます。

 なお、当初は、ポルシェ912というモデルもあり、これは、911が前代の356
に比べて高価になってしまったため、911の車体にフォルクスワーゲン・ビートル
の4気筒エンジンを搭載したものです。


                       

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930型 (通称ビッグバンパー)



珍しいタイプ930のスピードスター
Maist 1/18


 911の1974年モデルでは、米国の保安基準に合った5マイルバンパーが
装着され、「ビッグバンパー」と呼ばれました。

 フル装備の911SCSが販売され、カブリオレとスピードスターも追加されま
した。


カブリオレよりもさらに軽快なイメージのスピードスター

 1984年には3.2リッターとなり、馬力が1973年のカレラRSを超えたことから、
高性能モデルにのみ与えられていたカレラの名称はターボ以外のモデル名と
して使用されることになりました。

 1976年以降は亜鉛防錆処理がされて、ボディの耐久性が大幅に向上しま
した。

 トランスミッションに関しては、1986年までは、915型と呼ばれるポルシェ社
内製のトランスミッション(ポルシェシンクロ)を、利用し、1987年からはボルグ
ワーナー式のゲトラグ製G50ミッションを採用しています。

  

 そのようなわけで、ポルシェらしい操作フィーリングを味わえるのは、1986年
のモデルまでと言えるかもしれません。


930は、スーパーカー・ブームの時に多くのファンを魅了

 そして、1976年には、260馬力の3リッターターボエンジン搭載の930ターボ
が登場します。高価でありながら大好評を得ます。この「930ターボ」は、1978年
から「911ターボ」に改名されました。


"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%
AB%E3%82%B7%E3%82%A7
"より作成


                       

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964型



 新世代の水冷FRシリーズであるコンパクトスポーツの944と、高級GTで
ある928の販売台数が、予想を下回ったことにより、引き続き911シリーズは
ポルシェの主力となります。

 1989年にデビューした964は、930に外観上は似ていますが、約80%の
バーツを新しいものにしています。

 特にボディーが、一般的なモノコック構造となり、サスペンションのスプリング
がトーションバー式から全てコイルスプリングに変更されたことが大きな変更点
となります。

 この変更により、操縦性が格段に向上し「最新のポルシェこそ、最善のポルシェ」
という言葉の価値が大いに高まりました。

 ボディタイプに関してはクーペ、タルガ、カブリオレに加え、スピードスターが
用意され、もっともバラエティに富んだラインナップとなりました。

 排気量は3.6リッターとなり、フルタイム4WD機構に加え、マニュアルシフト
モードを持つATである「ティプトロニック」が加わっています。

 さらに2WDのカレラ2が追加され、レーシングバージョンのカレラRSも追加
されています。


                       

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993型



空冷エンジン最後のモデル993型
UT models 1/18


 993型は、最後の空冷エンジンモデルとなります。

  

 エンジン音も静かになり、快適性は向上していますが「ポルシェを着る」と
いわれてきたタイトな感覚が残る最後のモデルと言われています。


993型となり大進歩を遂げた

 マルチリンク式リアサスペンションにより、リアフェンダーは大きなものとなり、
リヤまわりのデザインも新しくなります。
 また、「太腿」と呼ばれたフロントフェンダーの高さは低くなっています。


この後エンジンが水冷化されルーフのラインが大きく変わる

 また、ターボモデルでは初の4WDがラインナップしています。

 可変バルブタイミング機構であるバリオラムをエンジンに装備し、ボッシュの
H.I.D.ランプシステム、「リトロニック」がオプション設定されました。

                       

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CARRERA GT



最新のテクノロジーを惜しみなく投入したCARRERA GT
MOTOR MAX 1/18



 カレラGTは、2000年秋のパリ・サロンにてコンセプトモデルが発表されて
世界中のポルシェ・ファンからその発売が期待されました。

 そして3年後に販売となりましたが限定での生産台数は、わずか1500台、
価格はドイツで税別で39万ユーロの高額でした。

 1ユーロが130円として日本円で5070万円となります。
 当然ポルシェの市販モデルとしては過去最高の価格となりました。

 カレラGTのミドシップに縦置きされたエンジンは、5.7リッターV型10気筒で、
2000年のル・マン24時間耐久レースで総合優勝を目指して開発されたもので、
高性能かつ高耐久性を両立させています。

 出力は、612ps/8000rpmのパワーと60.2kgm/5750rpmのトルクを発生し、
リアに横置きされた6段MTを介して専用に開発されたの20インチのミシュラン
タイヤを、2速ギアでいとも簡単にスピンさせてしまいます。
 停止から200km/hに至るまでの加速がたった9.9秒、最高速330km/h
というこのクルマの車重は、わずか1380kgしかありません。

 

 デザインに関しては、993から911シリーズを監修しているハーム・ラガーイが
ひきいるポルシェの社内デザインセンターが担当し、ポルシェのアイデンティティ
をしっかりととらえたものとなっています。

 また、メッシュを張った立体的なエンジンカバーや可動式のスポイラー、マフラー
によるリアデザインは、とても前衛的といえます。


自動車史に残る名車となったCARRERA GT

 構造的には、カーボンファイバー製モノコックとその後のパワーユニット搭載
用サブフレームをメインの構造とするシャシーや、そこに備えられたレーシング
カースタイルのプッシュロッド式サスペンションなどは、98年のル・マンで総合
優勝したポルシェGT1の経験を取り入れたものでした。

 ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)は、ブレーキディスクに
ハイテク素材を使い、6ピストン式キャリパーを採用したことで、厳しいコース
コンディションのもとでも驚異的な制動能力と優れた耐フェード性を実現して
います。
 
 ポルシェが先にブレーキで実用化させた、セラミックコンポジット素材を用いた
このクラッチ「PCCC」は、プレート直径わずかに169mm。パワートレインの重心
を、大幅に下げることを可能としました。そのうえ、従来プレートのおよそ1/10
という超軽量さです。さらには「使い方次第では、車両寿命にも匹敵する」という
耐久性をほこります。

 そして、レーシングカーをベースに開発されたにもかかわらず、フロントには
ラゲッジコンパートメントが設けられています。標準装備として提供される特製
のトラベルバックをそっくり収納できる、実用的なスペースです。

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